かまってちゃん無頼

キチガイ三鷹を観光したいと言う。
子規と宮台と司馬遼太郎が大好きなキチガイのことなので、観光とはすなわち「太宰の足跡をたどりたい」その一事につきる。実にわかりやすい。

昼前に三鷹駅前で落ち合って、更にうらさんと合流してから、まずは禅林寺にある墓所へ。もちろん、向かいにある森鴎外先生のところへは最初に挨拶する。我々の他には三十路の娘とその母みたいな観光客がいたぐらいで、墓地は静まりかえっていた。生誕100年といっても、まあこんな感じではある。
次は時間が時間なのでもしかしたらいっぱいかもしれないねなんてうらさんと話しつつ、「きびや」で蕎麦食おうという流れ。ふつうに入れた。
梅おろし蕎麦をたぐる。うまい。


腹ごしらえをしてから向かったのは跨線橋だ。三鷹電車区の上を通る歩道橋であり、週末ともなれば太宰とは関係なく親子連れや撮りテツなどが現れる三鷹屈指の観光スポットである。屈指か。
念のため言うと、ここで撮られた太宰のポートレートはけっこう有名だ。

それからなんか市がやってる太宰資料館みたいなとこにいって、別に好きでもなさそうなのに一生懸命蘊蓄を垂れる説明員のおじいちゃんにちょっぴり辟易してから、入水直前に居た愛人宅〜その向かいにある小料理屋(仕事場にしていた)〜入水現場にある『玉鹿石』〜自宅跡と徒歩でまわって、あらかた片付いたなといった気分でお茶して行脚終了。
このへんの写真はもしかしたら後日載せてしまうかもしれません。

このあと新宿に用事があるキチガイの車に便乗し、便乗ってわりにはだいぶ通り過ぎて実家まで運んでもらう。助かった。


実家であれこれ用事を片付けていると突然白身魚を食べたくなったので水月へ転がり込む。
あ、そのまえに品川の本屋で。

宗像教授異考録 第3集 (ビッグコミックススペシャル)

宗像教授異考録 第3集 (ビッグコミックススペシャル)

ネタのチョイスがいちいち良い。おもしれえー
この本屋がカバーはかけてくれるが袋は用意していない店で、袋くれっていったらスーパーの袋みたいなのに入れてよこしてきた。まああんまり立派すぎるのもどうかとは思いますけどもね・・・


水月に着く。

    • このラベルでそう読むんだそうですよ。別に読めとはどこにも書いてないけど。
      香りと酸味のバランスが良く、しかしそれらをぎゅっと凝縮したというよりは、口の中でふんわりとほどけていく印象。こういう味わいの酒を昔好きでよく飲んでいた気がするんだが、何だったのか全く思い出せない。記憶の限りでは数年前とかそういう単位での「昔」なんだけど、なんだったかなあ。
      それにしてもatokよ、「目下ドゴン吸い」ってザンギエフじゃないんだから。

    • 長いな。必要なことのみ書いてあるのだが、長い。お店のみっちゃんと「素人がジャケ買いだけは絶対しないようなラベルだよなこれヒヒヒ」なんつって笑いながら。こいつは口切りでいただきました。うすにごりで、微発泡というにはちょっぴり強いかなという炭酸。これは1週間ぐらい経過したあたりが飲み頃ではないかいやいや3〜4日じゃねーのすいませんやっぱ7日で、などといったやりとりがあったかどうか明らかでないが、若水ってやっぱりこうなるのかなー、というお味。おいしゅうございました。

    • 米は福岡県産の、いわゆる地産のもの。日本酒には珍しい黒麹を使った酒。芋焼酎には多いですな。そういうくっせえ系の味かなとおもって呑んでみたら、鍋島の火入れみたいな感じだった。ぎっしりみっしりした密度の高さがあるが、キレがよろしくてチャラ、みたいな。なるほどなあ。いろいろあるなあ日本酒。
  • 流輝(るか) 舟搾り

    • 米は「上州藤岡産ごろぴか米」・・・?! なにこれwwww
      更に精米歩合はまさかの85%。ラベルは適当にマジックで書いたみたいだしもう面白すぎる。そのくせちゃんと味にまとまりがあって面白かった。だけどこれは人を選ぶだろうなあ。また今度呑んでみよう。

つまみはほうぼうの昆布締め、ブロッコリーのおひたし、ミル貝の肝。
満足した!


それとこいつらを買ったままで忘れていたので掲載。

  • 豊盃 純米大吟醸 大寒仕込み
    • ちょっと早すぎる気もするんだけど、もうお店にあったから買ってきた。これが出るようになるとひやおろしシーズンはぼちぼち終わりですねえ。
  • ひたち野ネスト ヴァイツェン
    • 近所のスーパーがいきなりビールの品揃えを充実させていたので、偵察ついでに1本捕獲。
      あえてヴァイツェンを選ぶオレの気概をだれか褒めてくれはしまいか。しないな。


帰宅後、ircのメンツと麻雀してたら急に睡魔に教われたあたりまでは覚えている。いや、すまん。