やあやあ皆さんご無沙汰しております

6月7月は順調に魚を食べたりモツを焼いたり寿司屋で正体を無くしたりマダムの自己顕示激しめなフレンチを半分うんざりしながら食べたり串を焼いたり海ぶどうつまんだり酒を飲んだりしておりました。ここ数年あまり変わりません。
三連休のうち日月でどこかに行こうぜ行かないとか言ったらコロスよ? 等々といった脅迫、いやお誘いを受け、なんとなくヘゲモニーを握ってしまったワタクシは実に勝手に大洗に行こうと決めて、その通りに行ってまいりました。メンツはおっさんとキチガイ。またか。
正午すこしまえに、キチガイから「いま三鷹っす」と電話。駅のロータリーへよっこら出て初期型プリメーラに乗り込む。このへんの車はなんつーか最後の昭和車という、いかにも感がよろしい。


おっさんがカメラのバッテリー忘れたとかふざけたことぬかしやがるんで一旦世田谷にもどり、高井戸ICから首都高に乗っかって新宿JCTでC2を南下。大橋JCTでぐるーーーっとまわって渋谷方面へ。ジャンクション巡りが趣味のオヤジであれば「こりゃあ大したもんだ」ぐらいは言いそうな名刹、いや名刹ではないな。なんかそのようなもの。

レインボーブリッジを経由して湾岸線へ。辰巳PAよる? よるよね? とかいってたらきっちり通り過ぎるさすがのキチガイぶりが期待を裏切らない。結局ダラダラと湾岸幕張まで流して休憩。磯臭い。
時間的にはそろそろ昼をとりたい頃合いだったのだが、次の酒々井PAでも大したものはなく、あ、おっさんなんか食うとったな。まあ鹿島についたら何かあるだろという甘い見通しと共に東関道を東進する。
成田を過ぎ、利根川を越えるあたりから風景は順調にド田舎ぶりを増していく。なんというド田舎、まごうことなき。これだおれはこれを欲していたのだ。でも外暑いんだろうなーやだなー。


特に渋滞にはまるといったこともなく、案外するすると鹿島へ到着。鹿島神宮のすぐそばに車をおいて、参拝の前にメシくっとくかええそうですね何食べますか今しっかり食っちゃうと夕飯に差し支えるから蕎麦とか蕎麦いいですねほんとに良いと思ってんのかいやあどうでしょうははは
薄暗い店内、毛足の短い赤い絨毯。ブラウン管TVに写るパリーグのデーゲーム。メニューには「おつまみ(チーズ、サラミ) 600円」とどめに香りやコシとは無縁の、太いモチモチした冷や麦みたいな蕎麦。何をいわんや、もうこれはあのね。


店を出て午後3時、クソ暑い。白無垢のおよめさんがいた。あれはちょっと気の毒になるなあ。


境内の広さに反して、本殿は質素なもんである。更に奥にも古いお宮があって、それもずいぶんと小さい。
他にも大国主やら稲田姫やら武甕槌やら、小さな社が広い森の所々にある。
でっかい敷地の中にちまちまと、しかし一つ一つはそれなりにどえらいモンが点在するという、なんとも日本的なスキームに感心した次第。


鹿。暑い中ご苦労様です。


さざれてる。さざれてるよ石。


境内に湧いている泉の真上を横切るように生えている木。水の反射が実にいい塩梅に揺らめいてたんだけど、静止画じゃ無理だな。


手水までつかっておいて参拝を忘れるオレカッコイイ

2ケタ国道のわりにちょっと道悪いなあとかいいながら国道51号線を北上。なにやらこのあたりはメロンが名産らしいが、しかしメロン大福とは。
「でもイチゴ大福とかけっこう美味いじゃないですか。あれとおなじですよ」同じか?

休憩がてら、鹿島鉄道涸沼という駅を見物。なんか駅にくっついてる資料館のような建物は休業していた。資料館というか駅舎じゃないかこれ。
で、高架のホームからド田舎っぷりを嗜んで、やっぱ暑いので車に戻る。不審者。


書き忘れていたが大洗は目的地ではなかった。当初、大洗の店で夕飯ということで取り纏めが行われたはずなのだがそこはキチガイ「いえ、勝田です」
おっさんと二人、さんざんこきおろす。結局大洗は車内からビーチなど眺めつつ通過しただけ。でもまあ暑いし人いっぱいだし、それくらいで丁度いいかとも思う。
港ではさんふらわあ号が出航の準備をしていた。でかかった。


大洗をあっさりスルーしてひたちなか到着。いいかげん腹が減っていたのでいそいそと宿にチェックインし、軽くシャワーを浴びてから勝田駅前を占める一大歓楽街を所在なげによろよろ歩き、キチガイおすすめの「美酒佳肴 風」という和食系のなんだあれは焼酎いっぱいあったなけっこうすごいのも。そういう店。

  • 長雲 一番橋
  • ルリカケス
    • なんかすごいグラスで出てきたよ。

タコとツブ貝の刺身がこれでもかという量だった。しかもうまい。つけあわせのミント(!!)をちぎってはかじりしながら焼酎が進みまくる。これはアリだ。
地元の豚を使ったベーコンの厚切りステーキなどもよろしい。こぢんまりとした、一見「二軒目向け」なお店だったが、料理は実にうまかった。

同じビルの1FにあるショットバーBrook」へ移動。ここも雰囲気よかった。酔っぱらってあんまり覚えてないけど。


あとはもうホテルもどって水買って撃沈。翌日に続く。